薬剤部では、以下の臨床研究を実施しています。これらの研究は当院の倫理委員会(介入研究倫理審査委員会、観察研究倫理審査委員会等)で審査・承認された上で、人権や個人情報の保護に十分配慮しながら実施します。
具体的には、患者さんが日常の診療を受けた際に記録されたカルテ記録などの診療情報を利用した研究を行います。このような研究は、対象となる患者さんお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報をホームページ等で公開し、さらに患者さんが利用について拒否できる機会を保障することで、実施可能であることが国の指針で定められています。
医療の進歩に貢献するため、研究成果を学会や学術雑誌などで公表することがありますが、データからお名前や住所などの個人情報は削除しますので、発表内容が特定されることはありません。
研究に関する内容をお知りになりたい場合や自分のデータが研究のために使用されることを望まれない方は、各研究の担当者(研究責任者)までお申出ください。使用拒否を申出ていただいても不利益を受けることはありませんのでご安心ください。なお、使用を拒否された場合には、データから情報を削除いたしますが、時期や内容によっては対応できない場合もありますので予めご了承ください。
各研究について
- 相談実施前後での挙児希望の女性および妊婦の使用薬剤に対する意識変化に関するアンケート調査
- ヒドロモルフォン徐放製剤の分割投与における有効性と安全ついて
- 急性期病院に適したナルデメジン使用アゴリズムの確立向け後方視的検討
- 婦人科がんに対するTC療法の副作用に関する後方視的研究
- StageII/III治癒切除可能大腸癌患者におけるカペシタビンと制酸剤の相互作用についての研究(期間内)
- 医療麻薬を使用する患者の意識変化に関するアンケート調査
- 医薬品適正使用・安全性の評価を目的とした継続的調査研究
- 免疫抑制療法におけるエベロリムス代謝産物に関する研究
- 免疫抑制薬の適正使用に関する研究
- 分子標的薬の有害事象に関する研究
- 薬物応答遺伝子の遺伝子型に基づく薬物治療法の検証および確立のための臨床薬理学研究
- 個別化適正投与を目指した肺がん患者における抗がん剤の薬物動態の検討
- パクリタキセル過敏症に対するアプレピタント・デキサメタゾン併用の影響に関する調査
- がん疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の服薬指導の実態調査
- エルロチニブと制酸剤の相互作用に関するレトロスペクティブな研究
- フェンタニル速放性製剤の使用実態調査
- 個別化適正投与を目指した消化器がん患者におけるドセタキセル薬物動態の検討
- 食道がんに対するDCF(ドセタキセル・シスプラチン・フルオロウラシル)療法における好中球減少 リスク因子に関する検討
- カペシタビンにおける手足症候群リスク因子に関する検討
- スニチニブにより引き起こされる高血圧の時系列解析
- リツキシマブによるinfusion reactionの発現状況調査とリスク因⼦の検索
- 肺がん化学療法における制吐療法の有効性に関する検討