業務紹介
病棟・チーム医療剤 病棟・チーム医療
Multidisciplinary Team

病棟・チーム医療

病棟担当薬剤師の業務

病棟担当薬剤師の業務病棟担当薬剤師は医師、看護師、その他の医療従事者と共に医療チームの一員として、入院患者さんの薬物治療をサポートしています。患者さんのベッドサイドで薬物アレルギー・副作用歴、薬物相互作用などの確認や、薬の使用方法、注意事項、効果などの説明をしたり、医師、看護師に医薬品情報提供を行うことによって、有効で安全な治療が行われるよう努めています。薬効や副作用など、患者さんの情報を医師にフィードバックし、処方提案を行うことで、薬の適正使用を支援します。また、患者さんが安心して治療を受けていただけるように薬に関す
る質問や不安に対して説明を行うことも重要な役割
です。

糖尿病教室や心不全教室では薬物療法の講義を担当しており、テキストやスライドを用いて薬の説明を行っています。

また、手術室には専属の薬剤師が常駐しており、麻酔薬を始め緊急性の高い医薬品の品質や在庫の適正な管理を行っています。

  • 病棟担当薬剤師の業務
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病棟薬剤業務は2014年3月より病棟薬剤業務実施加算を算定しています。24病棟のすべてに専任薬剤師を配置し、持参薬管理や治療計画(レジメン)管理、薬品管理業務を中心に薬物療法の有効性・安全性の向上に寄与しています。その他、総合周産期母子医療センター、小児科・小児外科、集中治療部、血液・腫瘍内科病棟にて抗がん薬以外の注射薬の混合調製業務にも関わっています。

またチーム医療の推進として各科のカンファレンスや回診へ積極的に参加しています。必要に応じて薬剤師が助言を行い、治療をモニタリングすることで、患者さんごとに最適な薬物治療を医師・看護師と検討しています。また薬剤師間の情報共有を強化するために、薬品情報管理室と専任薬剤師とのカンファレンスも定期的に行っています。

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がん薬物療法管理業務(抗がん薬調製)

がん薬物療法管理業務がん薬物療法管理業務当院を受診される患者さんに占めるがん患者さんの割合は高く、化学療法の安全な実施や適切な副作用のマネージメントには高い専門性が求められます。がん化学療法をハイボリュームかつ安全に実施すること、そして、棟内で血液検査・診察・治療のすべてを一括して実施し患者さんの利便性の向上に資するため、2015年9月にオンコロジーセンター棟がオープンしました。ここでは、入院と外来のがん薬物療法に関わる抗がん薬を薬剤師が一元的に調製しており、治療の安全を支えています。また、患者さんには安心して治療できるようお薬の説明も
行っています。

がん薬物療法管理(レジメン管理)

抗がん薬が安全に患者さんに投与されるために、レジメンに基づき、投与量や投与間隔の確認を行っています。また、吐き気止めなどの抗がん薬の副作用に対する薬剤が適切に処方されているかどうかの確認も行います。投与される患者さんの臨床検査値から、減量や中止の必要性がある場合もあるので、それらの確認も必要です。混合調製後の抗がん薬の安定性の観点から、投与時間や輸液の種類、保存方法などの提案をする場合もあります。

抗がん薬の安全な投与のために、処方チェックを行っています。血液腫瘍内科や小児科は複雑なレジメンが多く、とても注意しています。 特に小児科は、調製方法も細かく設定されるので、確認事項が多く細心の注意を払います。

がん薬物療法管理抗がん薬は、がん細胞だけではなく正常な細胞にも影響があるため、調剤や混合調製を行う薬剤師はもちろん、がん治療を行う医療従事者にも抗がん薬の職業曝露が問題となっています。薬剤師が薬剤部内の安全キャビネットで抗がん薬を安全に調製することにより、医療従事者の安全確保にも貢献しています。

レジメン登録については、登録を希望する各診療科からの提案をうけ、その内容についてレジメン審査部会で審査します。医師・薬剤師・看護師から成る審査部会では、薬剤師は薬の専門家としての立場から、充分なエビデンスに裏付けられた治療効果と安全性が両立されているか等の観点から検討を重ねます。

外来患者に対するレジメン監査は、オンコロジーセンター室の担当者が実施し、入院患者に対するレジメン監査は、病棟専任担当者が実施しています。問合せ内容や調製方法などの確認事項は、薬剤部内のイントラネット上で登録し、薬剤部員は誰でも閲覧できるようになっています。通常、初回抗がん薬剤治療導入は、入院での施行が原則となっているため、病棟専任担当者が外来時のレジメン監査担当者と情報を共有することで、その後の抗がん薬治療を引き継ぐことが可能となります。

薬剤師外来

薬剤師外来抗がん薬治療の進歩により、がん化学療法は入院から外来で行われるようになりました。病棟で提供されている手厚い薬物治療を外来患者さんにも提供しようと薬剤師外来は2016年1月より開設されました。薬剤師外来では抗がん薬治療を受けられる外来患者さんを対象に、がん領域の専門・認定薬剤師が面談を行っています。

薬剤師外来の流れとしては、抗がん薬治療を開始する患者さんに、パンフレットやリーフレットを用いて、お薬の飲み方や副作用とその予防方法、発現時の対処法について説明します。また、セルフチェックが可能な治療日誌も一緒にお渡しすることで、かかりつけ薬局の薬剤師も治療内容を把握でき、次回以降の来院日に医師・看護師・薬剤師など多職種で日々の症状を確認することができます。治療開始後は、症状に応じて、抗がん薬の投与量調節や副作用症状を和らげる薬剤について医師に処方提案します。また、治療中の不安や心配事の相談にも応じ、安心して治療を続けられるようサポートします。

薬剤師外来の最大の役割は薬剤師の視点からがん薬物療法を支援することだと考えます。薬剤師外来を通じて、患者さんの生活の質(QOL)と服薬アドヒアランスが向上し、治療を安全に継続できることに貢献できればと考えています。

領域別チーム医療

チーム医療とは、異なる職種のメディカルスタッフが連携・協働し、それぞれの専門スキルを発揮することで、治療効果の確保はもとよりQOLの向上、医療環境整備にいたるまで、様々な活動を行います。薬剤師も参加しそれぞれの領域で活躍しています。

栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)

NSTとは栄養サポートを実施する多職種のチームです。当院では医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師がチームを構成しており、主治医より介入依頼のあった入院患者に対して栄養管理を実施しています。

栄養管理の方法としては①経口摂取②経腸栄養法③静脈栄養法があり、経口摂取ができない場合には経管チューブ利用して栄養剤を注入し、消化管が使用できない場合、もしくは経腸栄養だけでは不十分な場合には静脈栄養法を併用します。

NSTにおいて薬剤師は医薬品による投与熱量、たんぱく質量の計算や医薬品の処方提案に関与しています。処方内容によっては副作用が起こることもあり、非常に重要な役割を担っています。その他にも栄養管理が円滑に進むよう、支持療法に関わる薬剤の提案や相互作用の確認などを行っています。

感染制御チーム(ICT:Infection Control Team)/抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)

感染制御チーム(ICT:Infection Control Team)/抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)感染制御部には、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師の4職種の専門職員が所属しており、院内感染対策の教育活動、耐性菌や感染症のサーベイランス、抗菌薬の適正使用推進、感染症診療のコンサルテーション、職業感染の予防など、多岐にわたる業務を分担して行っています。

薬剤師としての主な活動内容は、

  1. 特定抗菌薬(カルバペネム系薬・タゾバクタム/ピペラシリン・抗MRSA薬)のモニタリングとフィードバック、TDM解析、抗菌薬使用量サーベイランス等、抗菌薬適正使用支援チームの中心メンバーとして活動しています。
  2. 感染制御チームとして院内環境ラウンドや耐性菌ラウンドへの参加、職員への教育・啓発活動・安全管理(ワクチン接種等)にも介入しています。

褥瘡対策チーム

褥瘡対策チームでの薬剤師の活動としては、回診患者の薬歴、病歴、禁忌等を把握し、病棟薬剤師と連携して患者情報を収集しています。また、病棟看護師に外用剤等の使用方法も説明しています。「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」も算定しています。

緩和ケアチーム

緩和ケアチームの構成メンバーは、身体症状を担当する医師、精神症状を担当する医師、緩和薬物療法認定薬剤師、がん看護専門看護師、医療ソーシャルワーカーなどが担っています。

がんに伴う身体・精神症状の緩和、治療方針をめぐる意思決定の支援、家族ケアなど、がんと診断されてから起こる様々な場面における患者さんと家族の苦痛への対応を支援しています。

薬剤師の役割は

  1. 医療用麻薬をはじめとした鎮痛剤や症状緩和に使用する薬剤の処方提案
  2. 副作用モニタリング
  3. 医療スタッフ・患者さんへの情報提供
  4. 担当薬剤師との連携
  5. 院内での医療用麻薬の使用状況の把握

などがあります。

精神科リエゾンチーム

精神科リエゾンチームは医師、看護師、薬剤師、社会福祉士の4職種で構成されています。精神科の介入が必要な症例を対象にせん妄治療や向精神薬の薬剤調整のサポートを行っています。 チームの中での薬剤師の役割としては併用薬との薬剤間相互作用の確認、腎機能や肝機能を考慮した向精神薬の処方設計などがあります。

妊娠と薬外来

妊娠と薬外来では、妊娠中や妊娠を希望している男女からの使用薬剤についての相談を行なっています。当院では産科医師、薬剤師が協同して、 相談者に対して問診、児の先天性異常の発生率や薬剤の妊娠への影響について説明を行い、当院の他科医師や他院で処方されている薬剤があればその医師にも情報提供を行なっています。 2019年4月からは、国立成育医療研究センターの拠点病院として認定され、妊娠と薬情報センター事業に参加しています。

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